案内
詩
◆
単葉
◆
複葉
雑記
記帳
リンク
▲サイトTOPへ
前の詩
次の詩
古銀
さがしている
この向こうへの路を
ちがう側への通り道を
広々と覆う薄氷は
ひびを入れ
視界の外へ外へと広がり続ける
破れた冷気はひりひりと喉一杯
まだ降りて
胸中の息を埋めようとする
広々と見えただけの道で
砂まじりのことばは捨てた
息を殺さないよう爪立って古い鍵穴を覗けば
老いた銀の表面に
卑屈に、こちらをうかがう目
歪曲した互いを怖がって
出たり
消えたり
前の詩
次の詩
▲このページのTOPへ