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   古銀
さがしている
この向こうへの路を
ちがう側への通り道を
広々と覆う薄氷は
ひびを入れ
視界の外へ外へと広がり続ける
破れた冷気はひりひりと喉一杯
まだ降りて
胸中の息を埋めようとする

広々と見えただけの道で
砂まじりのことばは捨てた
息を殺さないよう爪立って古い鍵穴を覗けば
老いた銀の表面に
卑屈に、こちらをうかがう目
歪曲した互いを怖がって
出たり
消えたり

 

 
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