案内
 
単葉
複葉
 
 雑記
 
 記帳
 
 リンク
 
 

 

前の詩 次の詩
 
   花のように
ありふれた吐息が
いっせいに揺れる芒の上に
落ちてから
青鷺が滑るように降りる
湖面へと
古びた糸のように散る

かたりとまばたきする
楠の実
閉じた
瞼の奥で点描は進む

花のような
線も
絞られた
息も
四散した
それらを受けた湖も

 

 
前の詩 次の詩