「訂正のお知らせ」
計画は順調に達成されています。
ただ、我が家の老猫は盆休みの最終日に体調不良になりました。彼女はここ数年、たびたび膀胱炎を再発させておりますが、毎回医者が休みの時期を見計らっているかのようです。
先週の後半は猫の介護に家族全員でかかっていました。
昨日は、ようやく元気に文句を言えるようになった猫の横で古語辞典を開きました。前回の雑記について母から「べからずの活用は「失うべからざる」が正しく「失われべからざる」は誤りではないか。」と指摘されたからです。
私も気になっていたので調べてみました。
まず、「べからず」は連語です。(推量の助動詞「べし」の未然形+打ち消しの助動詞「ず」)
「ず」の連体形は「ざる」でさしつかえないでしょう。
次に「べし」は基本的に活用語の終止形に付きます。
「失われる」を下一段活用の動詞とした用法では、正しくは「失われるべからざる」であることが分かりましたので、訂正をお知らせいたします。
母の主張は「失われる」は「失う」(他動詞五段活用)の受身形であるから、もともとの動詞の終止形に接続して「失うべからざる」が正しいというものでしたが、前回の文脈上は「失うべからざる」に変える必要を感じないため却下いたします。
補足として、それぞれ異なるニュアンスを持つ二つの例文を挙げておきます。
1.彼は殺されるべからざる活動家だった。
2.彼は殺すべからざる活動家だった。
2008年8月19日(火)