「足と足」
私の職場は周囲に自然が豊富ですが、昼食は、勤務部署の地下にある一室でとっています。地下の大部分は倉庫で、毎年どこからともなくダンゴ虫や蜘蛛、ムカデなどが入りこんで皆を怯えさせます。
今日、私がいつものように折りたたみ式の事務机でお弁当を食べていると、右膝の上にサワサワと何か触れました。机の一部が剥がれたのか、蜘蛛か何かかな、と思い、右手で適当に膝を払うとサワサワは左膝へ移動。蜘蛛であれば、こんなにのんびり歩かないと思って確認すると、体が10cmほどのムカデらしき虫がうろうろしていました。
さて、同じ部屋には同僚も二人いて食事中です。
二人とも足の多い虫は苦手です。そして心の準備というものは、誰にとっても二千円札と同じくらい手元に無いことが多いものです。それで私が黙って虫をスカートから床へ落とし終わったころ、さすがにOさんが気づき「どうしたの?」と聞かれました。
私「虫がいて、ムカデかも。あ、Kさんちょっと椅子から離れてください。」
K「え!? イヤァー!! どこどこどこどこ?」
O「ちょっとぉ! さっきから、なんかスカートはらってるなーって思ってたけどっ」
かなり三人がかりで騒いだあと、虫は叩かれて外へ放り出されました。梅雨を控え、虫が絡む騒動の季節もこれからが本番です。
2009年5月13日(水)