案内
 
単葉
複葉
 
 雑記
 
 記帳
 
 リンク
 
 

 

 
1〜1021〜30
 
11.
廃屋の上
柘榴の中に
あかあかとめぐる秋
12.
いつも、暖かな方を目指す虫の
羽音が
白いシャツの肩から立った
13.
眠気は先に寝るらしい
体から
夜型へひるがえる22時
14.
聖堂の窓は天を仰ぎ
祈りの内へと
ひかりをとおす
15.
聞き飽きていないCDはタイムマシン
その曲が好きだった私へと
時間をもどす
16.
今、
を感じる私は深く
深く時間に触れている
17.
この腕のふぞろいなこと
と、岸から見る
鳥の背にひらく対称
18.
髪の色は変えられても
瞳の色は変えられない
血に書きつけられた色
19.
雨晴れて
空の上方には青々と
口にできなかった孤独の冷たさ
20.
カモマイルひとさじ煎じ
水ぬるむ季節をよそに見る
ひび割れ夢をすっぽりくるむ
 
1〜1021〜30