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「夏のお題」

 毎日暑いですね。私は今日、またもや制服のスカートをはいたまま、私服のワンピースを着て帰りそうになりました。
 暑さや、疲労や、人間の土台のせいで、華やかに不注意がパレードしているように思えてきます。
 たとえば駐車場でのことです。私は職場まで車で通っていますが、車のキーにはリモコンが付いていてドアの鍵を開け閉めできる ようになっています。いつもリモコンを押すと「ガチャッ」というくぐもった音を立てて鍵がかかるはずなのに、ある日の朝 、職場の駐車場に入れた車のドアを閉められなくなりました。私は冷静な顔でとても焦りながら、何回もリモコンのスイッチを入れ てみます。やはりドアは静まり返っていて閉まりません。
 「どうしよう。リモコンが壊れたなら、このままドアが閉められない!(*)」そう思いながら、少し車を離れてみようとして、 やっと気がつきました。私は、車のドアを開けて外へ出て、ドアを閉めないままで必死でリモコンのボタンを押していたのでした。

*前述の通り、リモコンは車のキーと一緒に持っているのですから、この心配も間違っています。

2005年8月4日(木)
「更新記録」

 小声の爪No.22をアップしました。そして雑記ページへ来て「更新記録」と 打とうとしたら「交信記録」と変換が掛かって、本質のなんらかを突いているようだと 思いました。

2005年8月6日(土)
「終戦記念日」

 また、来月には大きな選挙が行われることになっています。終戦記念日の近いこともあり「愚かで悲惨な戦争を 繰り返さないために…」という発言も頻繁に聞きますが、日本はアメリカ合衆国に賛同し、間接的にであれ 戦争に加担している現実がありながら、そのことを誤認させるような表現や報道が大勢を占めていることに 、国家としての危うさを感じずにはいられません。戦闘を「暴力の応酬」と言い換えるなど、何かから国民の目をそらさせる ためになされている表現を、私達は見逃すべきではありません。
 日本は平和だと言われていますが、それは、ただいま戦争に巻き込まれていないということだけで満足していて よいことでしょうか。未来も平和であるための備えは、注意深く、具体的に進められているのでしょうか。
 幸いまだ、私たちの目の前のわずかな変化がどんなことにつながってゆくのかを考える時間はあると思います。 たとえば、戦争に行きたい人は居ないのに、もし、国家が軍備を備える方向へ法が変わるなら、 どこから軍を構成する人間を調達することになってゆくのでしょう。軍人の調達や教育も法で整備することになる だろう、再び徴兵制が敷かれるだろうと推測することは、まったくの取り越し苦労だと 言い切れるのでしょうか。

2005年8月15日(月)
「原点へ」

 夏が終わる前に、トップ写真でささやかなチャレンジをしてみました。
 フォトショップを使って写真に文字を入れてワープテキストで形を変えてからラスタライズし、 ちょっと変形させると、てろんとした「湧水舎」が出来ました。その脱力している字面がよかったので「詩と雑記」にも 同じ手を使ってみたら「湧水舎」の三文字には末広がりが似合ったのに「詩と雑記」がその形を 取ると、意味が分かりにくい妙な物体になっていて、なんだかいまひとつだったので別の形に落ち着きました。
 次の雑記では、先月とある方からいただいた「「天涯」は、あなたの原点ですか?」という言葉から、 私の創作の原点の一つについて、お話しようと思います。

2005年8月21日(日)