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「プレゼント」(トップの三行詩「小声の爪」NO.14を更新。)

 12月ですね。11月中にアップしたい詩があったのですが、木の名前を調べるのに手間取っているうちに月がかわり、詩はまだ出来上がらず、街はクリスマス色にあふれています。私は家で弟に聞きました。
「勝悟(※)、クリスマスに欲しいものある?」弟は、「え〜っ…?」とかなり真剣に悩みます。すぐに欲しいものが思い浮かばないらしいのです。私は、弟の好きなものを言ってみました。
「ヤマザキのチョコクリームパン?」
「ええええっ!?」
「だって好きでしょう。」
「そりゃ食べるけど…でもなぁ…」
 弟が全力で渋ったので、この案はとりあえず流れましたが、私はクリスマスのプレゼントが納豆(伝統・味・効能と三拍子そろっているにも関わらず、わが家では私以外の家族全員が敬遠するため、食卓にのぼらない発酵食品。)でも嬉しいです。
 最後に。実は父にはもうプレゼントを用意し終っています。そのお話はまた後日。

 ※成沢勝悟(ナルサワショウゴ):弟のハンドルネーム。ひらかな3文字の私の名前より、はるかに文豪的な語感を持っている。

2004年12月1日(水)
「更新情報」

 今日は、単葉に「手をつないだのは停留所から」をアップしました。

2004年12月8日(水)
「サンタさん」

  最近、近所のディスカウントショップへ行くと、サンタさん人形が売られていました。紐をよじのぼるサンタさんは、家の玄関先や外壁に飾るのです。すると、サンタさんが今まさにおうちに来ているというクリスマスな臨場感がわく…とは私には思えない商品です。
 というのも、私には現実を超えて何かを心配しすぎるところがあり、それは自覚しながらも「あのサンタさんは永劫あの姿勢。存在しない地点目指して紐を登り続けているのね。」などと思うのです。そういえば、昔、ファイナルファンタジーZをプレイ中にも「出産直後のチョコボをレースに出すのはかわいそう」と思ったことがありました。
 これらは、私にとっては単なる思いつきの範囲をそんなに深刻には越えていないのですが、こうやって書き連ねると、そこはかとなく暗さが漂いますね(^^;

2004年12月18日(土)
「野菜」(小声の爪No.15をアップ)

 今日、電車に乗っている時に、反対方向の線路が空いていて、ぼんやり見おろしていると「あれ?」とひとつの白い物体に目がとまりました。
 その物体は…大根。しかも下半分らしき姿でした。線路に落ちているのは珍しいですよね?

2004年12月22日(水)
「連日」(小声の爪No.16をアップ)

 今日の仕事としては年賀状を書いているのですが、ひとつの現実逃避のように他のことをしたり長らくごぶさたしていたサイト様を訪問したりもしています。その中の、すごく高雅な文章を書かれる方のこだわりあふれる日記を読んでから、私ももっと我が道を行く雑記にしようかしら、と思いました。では今までは何の道を行っていたのかと訝る向きもおありでしょうが、いろいろ猫をかぶったりさぼったりしていたわけなのです。

2004年12月23日(木)
「更新情報」

 今日は、単葉に「良き牧者」をアップしました。
 まったく企画していたわけではなかったのに、クリスマスにちなんだ詩が13番目ということに感慨をおぼえています。私はキリスト教徒でもありませんが、クリスマスは優しさに思い至らせてくれる大切な日です。皆様も、よいクリスマスでありますように。

2004年12月24日(金)
「父へ」

 先日「また後日」と書いていたクリスマスプレゼントのお話です。今年は母と二人で父にクリスマスプレゼントを用意しました。でも、手作りではありません。日曜日にそれを買いに行った店は電気屋さん。
 父は二ヶ月程前に新しくDELL社のノートパソコンを買ったのですが、それが届いた夜に「あのさ、今度買ったやつ。マウスが使えないんだよ!不便だねぇ。」と愚痴ったのです。
 今のご時世に、そんな愉快で個性的なパソコンがあるわけありません。それどころか堂々とそんなことを言って歩いたらDELL社から名誉毀損で訴えられかねません。
 父はUSB接続のマウスがあることを知らないのです。だから、それが今年のクリスマスプレゼントでした。

2004年12月25日(土)
「ヴィタミン」

 今日は習っているギターの発表会のようなものがありました。また、今ちょうどPMSが佳境に入っておりまして、それとこれとの相乗効果が眠気を巻き起こし夕飯の準備や、ネットの時間を席巻しそうな勢いです。何とかならないものだろうかか、と本『サプリメント事典』(蒲原聖可著、平凡社)によると、ヴィタミンB群には「PMSに伴う症状の改善」とありました。私は期待に満ちて朝晩ヴィタミン剤を摂っています。

2004年12月26日(日)
「暮れ」(小声の爪NO.17をアップ)

 この一年もあとわずかです。私は昨日年賀状を書き終えました。字配りの妙な手書きですが、普段義理を欠いているので年賀状くらいは元日にお届けしたいところです。でも、作業の終りごろに思い出したことがありました。「遠隔地の方から書こうと思っていた」と。
 申し訳ないのですが、沖縄、東京方面などへは元日に届かなさそうです。とりあえず、来年の私に向けて忘れないようにメモは残しました。年賀状を書いた方々とのさ来年まで続くお付き合いを祈りつつ次への課題としたいと思います。

2004年12月30日(木)
「わが家の会話」

 年末年始、家族と過ごす時間がいつもより増えています。いつもから少なくない会話が、ふだん以上に増量中です。
 例えば、私は年賀状を印刷していた時、葉書の向きを間違えて何枚か失敗してしまいました。それを悔やんでいると、母が「まぁ…今、あなたの心の中には黒々と澱のように淀み渦巻くものがあるわけね。」と言いました。「なんでそんなこと言うのよっ!」と返すと「あら、ちょっと文学的に表現してみようと思って。あははっ。」 母の思う文学とは、あまり日常にそぐわないものだと思います。
 また、今日は大晦日なので昼食はニシン蕎麦でしたが、朝、母が「今日のお昼はおそばよ。」と言うと、弟が嬉しそうに「えっ、焼きソバ!?」と聞き返していました。
 上のようなお話はいくつも起こっているのですが、実は「家族ネタは内輪受けだからつまらない。あまり無いほうが良い。」という意見も貰ったことがあります。
 弟に。
 たぶん、話の内容や家庭を知りすぎているので弟にはつまらないのでしょう。でも家庭にかぎらず、内部の人間から思い設けぬ味というものが、きっとあると、私は思います。
 それでは、どうぞ皆さまも良いお年を!

2004年12月31日(金)