「楽毅論」
2月ですね。奈良は雪が降り、冷え込んでいます。
さて、私がパソコンに向かっていると、両親が「紙に縦書きで字を書くということは大切だ!」という話で盛りあがっていました。なんでも、父の受け持ったゼミでは、一人の学生さんが日本書紀を書写した結果、文献をよりよく読めるようになり理解も進んだそうなのです。
父が「僕はね、高校生でも無いのにそんなことして成果が出るんだろうかと、ちょっと疑ってたんだよ!」学生さんを疑っていたなんて先生としてちょっといたらない感じです。母が「今の高校生はそんなことしないわよ。パソコンとか携帯で文章書いたり読んだりしているのよ。」父「僕なんかね、中学生の時に楽毅論を書き写したよ?」(『楽毅論』というのは、古代中国の政治論が書かれた書籍ですが、理論以上に書の美しさで有名です。)母は自然な雰囲気で「私も7歳ぐらいからいろいろ書き写してたけど…」と話を続け、やはり手で文章を書き写すことには意義がある、という結論に2人で達していました。
私は宮沢賢治の詩を書き写したことがありますが、皆さんはいかがでしょう?
2005年2月2日(水)